ダンジョン飯のレーダーチャートは数値にするとどれくらいなのか

2017/11/15 11:59

こんにちは。国府町怒児(こうまちぬんじ)です。

皆さんは、ダンジョンで遭難したときにどのように食料を調達しますか?
突飛な質問に感じたらすみません。
ただ、先の分からない時代だからこそ、色々なシミュレーションをしておくべきだと思うんです。
そこで役立つのが、ダンジョン飯というマンガです。

ダンジョン飯とは

(『ダンジョン飯 1巻』17p参照)

ダンジョン飯』は、2014年よりハルタにて連載されているファンタジーマンガです。
金欠に陥った冒険家のライオス一行が、どうにか飢えを凌ぐために、
ダンジョンで現地調達したモンスター達を調理しながら迷宮を旅していくというストーリーです。

作者は、『竜の学校は山の上』、『竜のかわいい七つの子』などの短編で知られる、九井諒子。
複雑な構図や構造物もさらっと描けてしまう画力と、よく整理されたストーリーを生み出す構築力で、どの作品も高水準かつ高いオリジナリティを誇ります。

初の長期連載となったダンジョン飯では、2015年度コミックナタリー大賞・第1位、このマンガがすごい!2016(宝島社)・オトコ編1位、THE BEST MANGA 2016 このマンガを読め!・第1位など、輝かしい賞を総なめにしています。

非常に考察しがいのある作品なのですが、私は以下の点に注目しました。

レーダーチャートは数値にするとどれくらいなのか

(『ダンジョン飯 1巻』33p参照 筆者改定)

それは、完成した料理と共に表示されるレーダーチャートは、どれくらいの数値を意味するのかという点です。
ダンジョン飯では、全ての料理と共に、レシピと栄養価のレーダーチャートが掲載されています。
これを参考にすれば、栄養の目安が分かるわけですね。

ただ、数値が出ていないために、実際にどれくらいのエネルギーを得られて、どれくらいのカルシウムを摂取できるのかは、作中で知ることはできません。
もちろん、作中でそこまで細かく記載する必要はないからですが、バジリスクやドラゴンといった、ダンジョンで出会ったモンスター達がどれくらいの栄養を持っているのか、知りたいじゃないですか。

そこで今回、私が2017年11月頭時点、既刊5巻までの全料理の栄養価を数値にして示そうと思います。

どうやって数値化するのか

では、具体的にどうやって数値化すればいいのでしょうか。
最大の問題は、レーダーチャートの基準が分からない点です。

(『ダンジョン飯 4巻』166p参照 筆者改定)

例えば、こちらの料理のエネルギーが、チャートのマックスを示していたとして、これが400kcalなのか、800kcalなのか、それとも1000kcalなのかが不明なのです。

レシピの材料から導こうにも、「炎竜のブロック肉」や「炎竜テール」といった食材は現実世界にはないため、どれくらいのエネルギーを含んでいるのかが分かりません。

ただ、作中のレーダーチャート自体は、全て同基準のはずです。
なので、現実世界のものだけで作った料理さえ見つかれば、そのレシピを基準に他のチャートも明らかになるはずです。
そんなものは果たしてあるのでしょうか。

ゴーレムの背中で栽培した野菜

(『ダンジョン飯 2巻』12p参照)

なんと一つだけありました。
コミックス2巻に出てきた、ゴーレムの背中を畑代わりにして栽培したサラダです。

(『ダンジョン飯 2巻』21p参照)

この回の料理は作中で唯一、全ての材料が現実世界で手に入ります。
キャベツ、にんじん、じゃがいも、タマネギ。
ははは、分かる。分かるぞ。

では早速、栄養価を求めてみましょう。
各材料の栄養計算は、江崎グリコ株式会社の栄養成分ナビゲーターを参照します。
材料は4人分となっているので、4で割って1人分を出しています。

(『栄養成分ナビゲーター』計算結果3つの表の内、1つ目を掲載)

ゴーレム畑の新鮮野菜ランチ

エネルギー:478kcal(21%)
炭水化物:47.8g(15%)
たんぱく質:9.6g(13%)
脂質:28.2g(51%)
鉄分:1.5g(21%)
カルシウム:79mg(11%)
ビタミン:項目多数により測定不能。A:5265μg、D:0.2μg、E:1.7mg、K:65μg、B1:0.35mg、B2:0.15mg、B6:0.57mg、B12:0.3μg。

以上のようになりました。
具体的な成分が検出できましたね。

カッコ内の数値は、栄養素等表示基準値に対する割合をパーセントで表したものです。
栄養素等表示基準値とは、日本人の1日に必要な量の平均的な値として厚生労働省が定めた目安です。
ここに興味深い数値があります。

(『ダンジョン飯 2巻』21p参照 筆者改定)

脂質:28.2g(51%)

こちらの51%という数値が、レーダーチャートの内側の枠とほぼ一致しています。
ということは、レーダーチャートの内側の枠は、栄養素等表示基準値の50%と考えることができます。
実際、エネルギー(21%)、炭水化物(15%)といった成分も、チャートの内側の線からはみ出していません。
となると外側の枠線は、栄養素等表示基準値の100%でしょうか。
今回は外枠100%として話を進めましょう。

(『ダンジョン飯 2巻』21p参照 筆者改定)

0%から50%の成分に関しては、「データの線の長さ÷内側の枠線までの線の長さ×栄養素等表示基準値の50%の量」で求めることが出来そうです。

(『ダンジョン飯 2巻』21p参照 筆者改定)

50%から100%はチャートの傾斜が変わるので、「(内側の線からはみ出したデータの線の長さ÷内側の枠線から外側の枠線までの線の長さ+50)×栄養素等表示基準値の量」で求めます。
100%を越えていた場合は、「○○kcal以上」「○○g以上」のように記載します。
ビタミンとミネラルに関しては、栄養素等表示基準値がないため、今回は測定対象外とします。

早速この方法で、1巻からの料理を見てみましょう。
初期の数種類の料理と、5巻の料理には内側の枠線がないため、他のレーダーチャートと同じ位置(全体の5分の4)に内側の線を引いた上で成分表示しています。
エネルギーとカルシウムの小数点は、一桁目を四捨五入。その他は、二桁目を四捨五入しています。