連載
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第14回 何気ない瞬間の積み重ねが織りなす「ここ」の物語―リチャード…
原正人
2023/05/23 12:00
昨2022年の暮れ、リチャード・マグワイア『HERE ヒア』(大久保譲訳、国書刊行会、2016年)が重版された。 もともとは2016年に邦訳され、評判も上々だった作品だが、この手の海外マンガの […]
昨2022年の暮れ、リチャード・マグワイア『HERE ヒア』(大久保譲訳、国書刊行会、2016年)が重版された。 もともとは2016年に邦訳され、評判も上々だった作品だが、この手の海外マンガの […]
原作:小星(織田信恒)、作画:東風人(樺島勝一)『正チャンの冒険』を読んだことがあるという人はどれくらいいるだろうか? 『正チャンの冒険』は大正12年(1923年)1月25日に誕生した作品で(最初の掲載誌は『日刊アサヒグ […]
前回は台湾発のグラフィックノベル、游珮芸、周見信『台湾の少年』(倉本知明訳、全4巻、岩波書店、2022~2023年)を紹介した。戦前から現在にいたる激動の台湾史を実在の人物を主人公に据えて描いた作品である。今回はその『台 […]
昨2022年は邦訳海外マンガの中で台湾マンガが存在感を示した一年だった。特に目立ったのはルアン・グアンミン『用九商店』(沢井メグ訳、全5巻、トゥーヴァージンズ)だろうか。海外マンガの翻訳紹介に携わる者として、全5巻をあの […]
昨2022年もまた、海外マンガの傑作がいくつか翻訳された。ソン・アラム『大邱の夜、ソウルの夜』(吉良佳奈江訳、ころから※この作品についてはこちらで紹介している)、エイドリアン・トミネ『長距離漫画家の孤独』(長澤あかね訳、 […]
今年2月24日にロシアのウクライナ侵攻が始まってからというもの、戦争マンガの読み方がすっかり変わってしまった。遠い過去の歴史をひもとくという気持ちにはとうていならない。どうしたってウクライナ侵攻に引き寄せて考えてしまうし […]
2020年初頭から始まった新型コロナウイルス流行下で、海外のマンガ家の来日イベントが行われなくなって久しい。バンド・デシネ(フランス語圏のマンガのこと)関連で言うと、コロナ禍以前は、フランス外務省の外郭団体であるアンステ […]
2022年9月16日(金)から26日(月)にかけて、東京の日本科学未来館などで、第25回文化庁メディア芸術祭の受賞作品展が行われる。今回はその第25回メディア芸術祭で、マンガ部門の優秀賞を受賞したティー・ブイ『私たちにで […]
うかうかしていたら、前回第6回のエイドリアン・トミネ『キリング・アンド・ダイング』を取り上げた記事から、またもや3カ月も空いてしまった。時間が経つのがマジで早すぎる……。その間、マンガではないのだが、アレクシ・プレヴォ、 […]
去る4月22日(金)、『パリ13区』という映画が封切られた。『預言者』、『君と歩く世界』、『ディーパンの闘い』、『ゴールデン・リバー』などで知られるフランス人映画監督ジャック・オーディアールの最新作だが、この映画は海外マ […]