連載
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三原和人『ワールド イズ ダンシング』身体と言語【夏目房之介のマンガ…
夏目房之介
2022/10/31 12:00
三原和人『ワールド イズ ダンシング』(「モーニング」2021年~)5巻(講談社 22年8月刊)である。今年2022年、鎌倉幕府と北条氏がNHK大河になり、のちの北条早雲の青年時代、すなわち室町~戦国を描くゆうきまさ […]
三原和人『ワールド イズ ダンシング』(「モーニング」2021年~)5巻(講談社 22年8月刊)である。今年2022年、鎌倉幕府と北条氏がNHK大河になり、のちの北条早雲の青年時代、すなわち室町~戦国を描くゆうきまさ […]
シマ・シンヤはなかなかイイ。初めて読んだのは多分雑誌連載で『Lost Lad London』(コミックビーム 2020~21年)だろう。雑誌で眺めているときは、どちらかというと苦手だった。絵柄、画面構成が気になって頭に […]
『のらくろ50年記念アルバム ぼくののらくろ』(講談社 1984年)というハードカバーB5版の単行本がある。 『のらくろ』は講談社「少年倶楽部」に1931~41 年連載し、おそらく戦前最大の単行本 […]
2022年6月28日、宮谷一彦みややかずひこが亡くなった。 一般的な知名度はない。手塚治虫の虫プロ商事が1967年1月に創刊した月刊マンガ誌「COM」5月号の月例新人入選作『ねむりにつくとき』でデビュー。編集部コメ […]
漫画家という職業はいつからあるのか? 葛飾北斎は通常絵師といわれ、漫画家とはいわない。まして12世紀の絵巻物『鳥獣戯画』を作った工房は誰だか不明だし、何よりも「漫画」という言葉自体当時はまだない。『北斎漫画』が登場す […]
南信長『漫画家の自画像』(【図1】)というむちゃくちゃ面白い本をようやく読んだ。あれこれ読まねばならない資料や本が多く、なかなか読めなかったのだ。もう洪水のようにありとあらゆる漫画家の自画像とエピソードが次から次へと […]
▼前回の記事 さいとう・たかをが分業制導入で夢見たものは、当時の辰巳ヨシヒロら劇画を標榜した貸本マンガ界の若手や関係者に理解されないものだった。それほどさいとうのビジョンは革新的だったのかもしれない。しかし、その革新性 […]
昨年(2021)から今年、多くの戦後漫画のレジェンドが亡くなった。中で、みなもと太郎(8月7日逝去)とさいとう・たかを(同9月24日)のお二人を失ったことは、漫画研究にとっても惜しいことだった。むろん、白土三平(10月 […]
谷口ジローのトーンワークの凄さは、じつはアシスタントの技能で谷口本人の作業ではない。だから谷口作品のすべてを彼個人に帰すことはできない。むしろ共同制作、工房的な集団創作物と見なすべきである。前回の最後にそんな見方を示唆 […]
世田谷文学館の「描くひと 谷口ジロー展」(2022年2月27日まで)*1は原画展である。過去にも谷口原画展を観ているが、その度に度肝を抜かれる。あの小さな原稿にここまで描き込むか、という職人工芸的な単純な驚きから、そこ […]