マンバ通信『この世界の片隅に』関連記事24本まとめ

2017/08/16 2:51

こんにちは、マンガを語りたい気持ちをブーストするサイト『マンバ通信』です。

日本の8月は、広島・長崎の原爆や、終戦の日など、戦争について思いを巡らすことが多いですよね。
マンバ通信では、アニメーションが話題になった『この世界の片隅に』関連の記事がよく読まれています。
しかし! 実はマンバ通信の中には『この世界の片隅に』だけですごくたくさんの記事があるんですよ! どこから手をつけたらよいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。

というわけで『この世界の片隅に』に関する記事をまとめてみました。寝苦しい夜の布団の中で、帰省の旅の道すがら、あるいはクーラーのきいた部屋でアイスかじりながら、ゆっくりお楽しみください。

中身はこんな感じです。

  • アニメーション版『この世界の片隅に』の片渕須直監督インタビュー
  • 細馬宏通さんによる論考「アニメーション版『この世界の片隅に』を捉え直す」18本
  • 片淵監督と細馬宏通さんの対談4本

の計24本です。すごいボリューム。

まずは大評判だった、細馬宏通さんの連載『おしゃべり風船:吹きだしで考えるマンガ論』の中から、『この世界の片隅に』関連の記事を。

アニメーション版『この世界の片隅に』を捉え直す

細馬宏通さんが原作マンガとアニメーション版の間を往復しながら、作品中の起こっていることを掘り起こし、原作をどのように翻案してアニメーションが作られているかを読み解くシリーズです。

この連載、吹きだしについて考える連載だったはずは、連載第2回目で『この世界の片隅』を取り上げてから「しばらく続けていいですか」ということで「しばらく」続きました。その数、なんと18回……。読者からは完全に「細馬さんの『この世界の片隅に』の連載」と認識されました。

他の媒体の『この世界の片隅に』の記事と比較して、この連載がユニークなのは、マンガのサイトなので、こうの史代さんの原作マンガとアニメーションを往復しながら、読み解いていくその視点です。原作ファン、アニメーションファンのどちらの方にも(もちろん両方好きな方ならなおさら)楽しんでいただけるものになっています。

ここから先18本は順番で読んでいただくのを推奨しますが、気になる話をつまみ食いしてもらっても全く問題ありません。

そんな連載内連載の第一回はこんな内容でした。

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(1)姉妹は物語る

第1回目は、主人公「すず」と妹「すみ」の会話をじっくり読み解く回。二人の会話の中に発生する物語を語るかのような言葉遊びから、互いの置かれた状況や心情が見えてくる……というもの。

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(2)『かく』時間

作中に度々登場する「かく」場面に注目。すずの「かく」動作のひとつひとつを細やかに繙き、アニメーションとマンガではどのように表現が変化しているのか、その差について語ります。

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(3)流れる雲、流れる私

マンガで言うと第1話、映画が始まり冒頭からの数分のできごとについて書かれた回。映画のオープニング・タイトルは、何気ない風情にも見えつつ、そこから衝撃的な考察へと繋がっていきます。

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(4)空を過ぎるものたち

すずの郷里でよく見かけていたサギや飛行機など、空を過ぎ去るものたちにフォーカスした第4回。原作マンガ下巻に描かれたサギは、その存在感を際立たせるために、ある手法を用いて描かれていることに触れています。さて、その手法とは……?

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(5)三つの顔

慣れないお粉をはたいて真っ白になったすずの顔、戦地のフィリピンで真っ黒に日焼けした幼馴染の水原の顔、周作の生白い顔、この三人の顔色から読み取ることのできるそれぞれの思いについてのお話です。

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(6)笹の因果


すずの手によって着物から作り直された笹柄のモンペ。この「笹柄」に秘められたいくつかの因果について、その他、不発弾以降に現れる不思議なシネカリグラフィとある実験アニメーション作品とのイメージ的繋がりについて、奥深く掘り下げられています。

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(7)紅の器

アニメーション版で原作のリンのエピソードが削られていることの他に、もう一人、アニメーションにはほとんど描かれない重要な人物がいます。その人物からすずへと託されたある小さな器について。

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(8)虫たちの営み


「戦争しよってもセミは鳴く。ちょうちょも飛ぶ。」作中に登場するさまざまな虫たちの中から、アリ、トンボ、ウジ虫、シラミに注目し考察を展開。本作で描かれる虫たちの行いは、人間の営みにも重なるところもあるようです。

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(9)手紙の宛先

「突然失礼致します」の書き出しから始まる原作の最終話「しあはせの手紙」について考えます。読者は最終話を読み進めていくうちに宛先側の人間となり、無意識のうちに「しあはせの手紙」へ荷担するという細馬さんの考察は流石です。

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(10)爪

原作の中に登場する人物たちの手には「爪」が描かれていないが、すずの出会うある人物と動物には爪がしっかりと描かれている。この差は一体何なのか? 「爪のある者たち」がどこから来たのかについて語ります。

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まだまだ続きます